Mayaのみでレンダリング画像に被写界深度を設定する方法。
この手法は mental ray では使用できないので注意。
1.レンダリングに使用するカメラのアトリビュートを開く
2.[Camera Attributes]タブ内、[Focal Length]にカメラの焦点距離を入力。
もちろん焦点距離を変えると画角(Angle of View)も変化するので、事前に調整してある
ことが望ましい。ここの数値については実物のカメラを勉強するのが早いが、だいたい
(画角広) 広角14mm ~ 標準50mm ~ 望遠400mm (画角狭)ぐらいで設定する。
広角になるほど被写界深度が浅くなる(前後のボケ具合が激しい)
2.[Depth of Field] のタブ内、[Depth Of Field]にチェックを入れ、下の項目を調整する。
[Focus Distance]
合焦距離。カメラからピントを合わせたい場所までの距離を入力。
ピントを合わせたいオブジェクトを選択して、[Head Up Display]の
[Distance From Camera]に表示される数値を入れるとだいたい合う。
[F Stop]
カメラのF値。絞り調整を含めたレンズの明るさ・口径。
実際のカメラをある程度参照して値を入れる。
値が小さいほど明るく、被写界深度が浅い。
一般的な値は1.0、1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16、22、32など。
[Forcus Region Scale]
フォーカス領域のスケール。シーンのスケールが実際と異なる場合などに使用?
詳細不明。
レンダリングでの被写界深度は物理的(光学的?)に正確なシミュレートを行うので、
レンダリング負荷はかなり高く、レンダリング時間は2倍近くなる。
また、ポスト効果でもあるので、ボケ具合が激しい絵になるほど、レンダリング負荷が上がる。
動画でなければ、別記予定のデプスマップを使った被写界深度の方が早くて調整も楽だと思う。
※mentalrayを使用した場合の被写界深度の設定は別記予定
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